2025年3月19日水曜日

2024年度研究会終了報告

2024年度の研究会は2025316日(日)に盛会のうち終了しました。

 

研究会には対面では11名、オンラインでは25名が参加し、6件の研究発表が行われました。それぞれが確かな方法論に基づいており、興味深い結果や示唆が報告され、活発な質疑応答が交わされました。また、10件の個人研究も共有され、メンバーの多様な研究内容を知る良い機会となり、非常に有意義な時間となりました。

 

さらに、大会後には初めて懇親会を開催し、10名が参加しました。情報交換がおこなわれ、こちらも充実した時間を過ごすことができました。

 

ご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げますとともに、来年度も多くの方々のご参加をお待ちしております。特に対面でお目にかかり、研究についてお話できることを楽しみにしております。

2025年2月18日火曜日

2024年度研究会プログラム・発表要旨

「コーパスと言語変異研究会」2024年度研究会プログラム

 

ダウンロード用要旨 (PDF)

 

参加をご希望の方は、対面・オンラインとも、312日(水曜日)までに、以下のフォームよりご出欠をお知らせください。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdMaY26P8fPzoUHm9zC0Tu557nvEaZUOAsZpYO_Vcv6uf67KA/viewform?usp=dialog

 

日時:2025316() 9:10から13:00まで(時間帯を当初から変更しています

方法:対面とZoomによるオンラインによるハイブリッド開催

対面の場所:沖縄県那覇市 みんなの会議室 那覇泉崎店501会議室

(沖縄県那覇市泉崎1丁目133)

 

-----------------プログラム-----------------

<開会>                 9:10-9:15 

 

<研究発表1>    9:15-9:45                司会:家入葉子(京都大学)

「現代スペイン語の形容詞位置研究に対する計算言語学的試論」

小林 純一朗(東京大学大学院生)

 

<研究発表2>    9:45-10:15              司会:家入葉子(京都大学)

PLAEMEを活用したフランス語起源の動詞および接尾辞の変遷の調査」

塚本 聡(日本大学)

 

<研究発表3>    10:15-10:45            司会:谷 明信(関西学院大学)

「中英語の変移動詞にみるBE-完了とHAVE-完了の変異

—— Leeu Paris and Vienne と翻訳元テキストを対象として」

内田 充美(関西学院大学)・家入 葉子(京都大学)

 

<休 憩>               10:45-10:55

 

<研究発表4     10:55-11:25            司会:山崎 聡(千葉商科大学)

「語りのwhen節に先行する近接未来表現後期近代英語における変遷」

渡辺 拓人(関西学院大学)

 

<研究発表5     11:25-11:55            司会:山崎 聡(千葉商科大学)

「現代イギリス英語における英語分離不定詞の使用と規範の名残」

木山 直毅(北九州市立大学)

 

<研究発表6     11:55-12:25          司会:杉森直樹(立命館大学)

「コーパスを利用したフレーズ頻度調査の事例と課題:

英語コミュニケーション表現辞典の項目選択と難易度指標評価の実践例」

石井 康毅(成城大学)・川村 晶彦(成城大学)

 

<メンバーの最近の研究内容の共有>             12:25-12:55

<閉会>                 12:55-13:00

2025年2月11日火曜日

2024年度研究会への参加希望の登録

英語コーパス学会、「コーパスと言語変異研究会」SIGの研究大会を以下の要領で開催します。発表等については、本ブログの別ページでご確認ください。

日時:2025年3月16日(日)午前9時30分~12時30分
開催方法:オンライン(Zoom)と対面のハイブリッド
対面の場所:みんなの会議室 那覇泉崎店501会議室
   (沖縄県那覇市泉崎1-13-3(資格の大原沖縄校内))

参加をご希望の方は、対面・オンラインとも、3月12日(水曜日)中に、こちらのフォームでご登録ください。

ただし、懇親会(3/16 18:00~予定)に参加希望の場合は2月18日火曜日中に回答をお願いしますなお、懇親会はゆいレールの旭橋ー県庁前ー美栄橋のあたりで、回答数をみて会場を探します。

2024年11月9日土曜日

SIGコーパスと言語変異研究会、2024年度研究会(2025年3月16日(日曜日))開催のお知らせと発表募集

「コーパスと言語変異研究会」は2024年度の研究会を以下の通り開催予定です。

 

日時:2025316 () 9:30から12:30まで

方法:対面とZoomによるオンラインによるハイブリッド開催

対面の場所:沖縄県那覇市 みんなの会議室 那覇泉崎店 501会議室

(沖縄県那覇市泉崎1-13-3(資格の大原沖縄校内))

参加資格JAECS会員以外もご参加いただけます。

 

募集概要

広い意味での言語変異に関わる現象をコーパスにより調査する研究の発表を募集します。研究対象は英語に限りません。発表時間は20分、質疑応答10分です。なお、発表はオンライン参加でも可能です。Work in Progressなどの発表も歓迎します。また、学部生・大学院生の発表も歓迎します。

 

今回の研究会も沖縄での開催であるため、対面とZoomによるオンラインによるハイブリッド開催とします。ただし、学部生・大学院生を除いて、できるだけ対面でお目にかかれればと思っています。

 

発表応募要領

                 締め切り2025216日(日)

                 宛先corpus.lang.var[at]gmail.com  ※[at]@に変えてください

                 件名: 「SIG研究発表申し込み」

                 お知らせいただく内容: ご氏名・ご所属。発表要旨はワードの添付ファイル。

     書式はワードのデフォールト。300字程度で、参考文献については任意。

                 選考方法: 応募が多い場合はSIG代表・副代表でスクリーニングを行います。

                 採否は1週間以内に通知します。

 

参加希望について

対面・オンラインでの参加希望については事前登録をお願いしますが、改めて12月中にSIGのウェッブサイト(https://corp-lang-var.blogspot.com)にてお知らせいたします。

 

懇親会について

当日の午後6時以降に懇親会を開催予定です。これについては改めて1月後半以降に告知し、事前に募集いたします。

 

お問い合わせ:英語コーパス学会、コーパスと言語変異研究会代表 谷明信 (corpus.lang.var[at]gmail.com [at]@に変えてください)

 

2024年2月14日水曜日

2023年度研究会(2月23日(金)開催)

2023年度研究会は2024年2月23日金曜日、オンラインと対面のハイブリッドで行います。

日時:2024年2月23日 (金) 10:00から12:10まで
方法:対面とZoomによるオンラインによるハイブリッド開催
対面の場所:沖縄県那覇市 みんなの会議室 那覇泉崎店501会議室
沖縄県那覇市泉崎1丁目13−3
以下、プログラムと参加申し込みのお知らせをします。

プログラム(発表要旨はこのポストの下のポストにあります)
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10:00-10:10 開会

・研究発表1
「英語のポップカルチャーの中に見られる日本語借用語-2000年代の洋楽に注目して-」
河野 美月(関西学院大学教育学部学部生)

・研究発表2
「keywordとn-gramから見たマザーグースのphraseology」
谷 明信(関西学院大学)

・研究発表3
「生成AIの添削は英語エッセイの使用語彙のレベルをどう変えるのか?」
杉森 直樹(立命館大学)

・今後の研究会についての話し合い

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◎ オンライン・対面で参加希望の方は ここのGoogleForm 必ず事前登録をしてください。

参加希望の方は2月20日(火)中に、ご登録をお願いします。



2023年度研究会 発表要旨

英語のポップカルチャーの中に見られる日本語借用語 -2000年代の洋楽に注目して-
河野 美月(関西学院大学教育学部学部生)

2000年代に日本のポップカルチャーがより注目されはじめ、漫画、アニメ、アニソンなどを通して、メージャーなものからマイナーなものまでも知られるようになった。特に最近ではyoutube やSNSの影響により、日本語が広く知られる機会が増え、その速度は加速している。このような中、英語に借用された日本語の調査も、新たな考察が必要とされるのではないだろうか。
 従来の日本語から英語への借用語の先行研究では、多くの場合OEDを使用して調査が行なわれている。しかし、OEDに含まれる借用語を調査すると、2006年のamigurumiが最新で、それ以降は更新されていない。また、OEDに記載されている日本語からの借用語の定義や用例が、実際に英語話者によって使用されているものと異なる場合がある。さらに、OEDが主に書籍に依拠して調査を行なっているため、実際の用法とギャップがある場合もある。このようにOEDを元に調査を行うことに問題がないとは言えない。
 本研究では、データとして特に2000年代の洋楽の歌詞を対象とし、そこに出現する日本語からの借用語を抽出する。その際、杉浦(2005)で使われているリストの日本語からの借用語を参考にする。借用語の抽出には、洋楽の歌詞のデータベースであるLyrics.comを使用する。洋楽の歌詞の中に多く使用される傾向にある借用語が、OEDに記載されている語句の意味と同じなのか、異なるのか、また、異なる場合はどのように異なっているのかを調査する。



keywordとn-gramから見たマザーグースのphraseology
谷 明信(関西学院大学)

マザーグースがformulaic languageを含んでいると、例も挙げずに言及する研究は多い。しかし、現在まで具体的な調査を行なった研究を筆者は寡黙にして知らない。phraseology以前に、マザーグースの語彙を調査した研究は、日本人による2つの研究、椎名他(1987)と平野(1988)しか存在しないのではないか。
 マザーグースの詩のphraseologyの調査には問題がつきまとう。マザーグースの詩はそれぞれが短いため、そこから特徴的なphraseを抽出した場合、比較的長い詩のフレーズが特徴的に抽出されたり、あるいはリフレインのフレーズが抽出されるという問題がある。しかし、マザーグースのphraseologyを調査した研究が存在しないため、そのような問題を認識した上で、そのphraseologyの調査を行うことに意義はあると言えよう。
 本研究では、Oxford Dictionary of Nursery Rhymes (1998)に含まれる550の詩を対象として、コンコーダンスソフトAntConcを用いて、マザーグースのphraseologyを調査する。その際、keyword list機能を用いて特徴的な語を抽出し、その語のコロケーションをKWIC concordanceにより調査する。同時に、n-gramを利用して、そのphraseologyの同定を試みる。

参考文献
椎名紀久子、高橋秀夫、中條清美、竹蓋幸生. 1987.「マザー・グースの語い」『千葉大学教育学部研究紀要 第1部』 35. 139-154.
平野敬一. 1988.「マザー・グースの語彙の特性−archaism, dialecticismその他−」 寺澤芳雄・竹林滋編.『英語語彙の諸相』 289-304.



生成AIの添削は英語エッセイの使用語彙のレベルをどう変えるのか?
杉森 直樹(立命館大学)

ChatGPTに代表される生成AIは英語教育にも影響を与えてきているが、それを適切に利用するためには、生成される英語の言語的特徴についての研究が必要である。本研究は、日本人英語学習者の書いた英語エッセイをChatGPTに添削させた場合、添削後の使用語彙のレベルがどのように変わるかを分析したものである。理工系学部の日本人大学生が書いた英語のエッセイ20本をChatGPTに添削させ、添削の前後での使用語彙のレベルの変化について各CEFRレベルの語彙の使用頻度の割合を分析した。発表ではこれらの語彙頻度プロファイルの分析結果を示すと共に、ライティングにおける生成AIの利用のあり方について述べる。

2023年8月29日火曜日

2023年度研究会(2024年2月23日(金曜日)天皇誕生日)開催と発表募集

「コーパスと言語変異研究会」は2023年度の研究会を以下の通り開催予定です。

日時:2024年2月23日 (金) 10:00から12:20まで
方法:対面とZoomによるオンラインによるハイブリッド開催
対面の場所:沖縄県那覇市 みんなの会議室 那覇泉崎店501会議室
沖縄県那覇市泉崎1丁目13−3

募集概要
広い意味での言語変異に関わる現象をコーパスにより調査する研究の発表を募集します。
発表時間は20分、質疑応答10分です。なお、発表はオンライン参加でも可能です。

今回の研究会も沖縄での開催であるため、対面とZoomによるオンラインによるハイブリッド開催とします。ただ、大学院生を除いて、できるだけ対面でお目にかかれればと思っています。

発表希望の方はまずは
SIG宛(コーパス学会メーリングリストでお知らせしたメールアドレス)に
2024年1月20日(土)までに、件名「発表希望」で、発表の希望とタイトル(仮題で可)
をお知らせください。

発表要旨は
締め切り:2023年2月10日(土)
宛先:(コーパス学会メーリングリストでお知らせしたメールアドレス)
件名: 「SIG研究発表申し込み」
お知らせいただく内容: 氏名・所属。発表要旨はワードの添付ファイル。
     書式はワードのデフォールト。400字程度で、参考文献については任意。


参加希望について
対面・オンラインでの参加希望については登録をお願いしますが、これについては改めて12月中にお知らせいたします。

以上