2023年8月29日火曜日

2023年度研究会(2024年2月23日(金曜日)天皇誕生日)開催と発表募集

「コーパスと言語変異研究会」は2023年度の研究会を以下の通り開催予定です。

日時:2024年2月23日 (金) 10:00から12:20まで
方法:対面とZoomによるオンラインによるハイブリッド開催
対面の場所:沖縄県那覇市 みんなの会議室 那覇泉崎店501会議室
沖縄県那覇市泉崎1丁目13−3

募集概要
広い意味での言語変異に関わる現象をコーパスにより調査する研究の発表を募集します。
発表時間は20分、質疑応答10分です。なお、発表はオンライン参加でも可能です。

今回の研究会も沖縄での開催であるため、対面とZoomによるオンラインによるハイブリッド開催とします。ただ、大学院生を除いて、できるだけ対面でお目にかかれればと思っています。

発表希望の方はまずは
SIG宛(コーパス学会メーリングリストでお知らせしたメールアドレス)に
2024年1月20日(土)までに、件名「発表希望」で、発表の希望とタイトル(仮題で可)
をお知らせください。

発表要旨は
締め切り:2023年2月10日(土)
宛先:(コーパス学会メーリングリストでお知らせしたメールアドレス)
件名: 「SIG研究発表申し込み」
お知らせいただく内容: 氏名・所属。発表要旨はワードの添付ファイル。
     書式はワードのデフォールト。400字程度で、参考文献については任意。


参加希望について
対面・オンラインでの参加希望については登録をお願いしますが、これについては改めて12月中にお知らせいたします。

以上

2023年2月13日月曜日

2022年度研究会 2022年2月25日(土曜日)

2022年度研究会は2023年2月25日土曜日、オンラインと対面のハイブリッドで行います。
対面は沖縄県那覇市 みんなの会議室 那覇泉崎店501会議室(沖縄県那覇市泉崎1-13-3(資格の大原沖縄校内))です。
オンラインのURLは改めて知らせます。

以下、プログラムをお知らせします。

プログラム(発表タイトルをクリックすると発表要旨が別ウィンドウで開きます)
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10:00-10:10 開会

10:10-10:40 研究発表1
「英語の in はどのように日本語にインしたか?」
若松弘子(茨城大学非常勤講師)

10:40-11:10 研究発表2
「N-gramとphrase frameからみたMaloryのphraseology」
谷明信(関西学院大学)


11:10-11:30 研究等についての意見・情報交換、来年度のSIG活動について

2022年12月18日日曜日

2022年度研究会(2023年2月25日(土曜日))開催と発表募集

「コーパスと言語変異研究会」は2022年度の研究会を以下の通り開催予定です。

日時:2023年2月25日 (土) 9:45から12:15まで
方法:対面とZoomによるオンラインによるハイブリッド開催
対面の場所:沖縄県那覇市 みんなの会議室 那覇泉崎店501会議室
(沖縄県那覇市泉崎1-13-3(資格の大原沖縄校内))

募集概要
広い意味での言語変異に関わる現象をコーパスにより調査する研究の発表を募集します。
発表時間は20分、質疑応答10分です。なお、発表はオンライン参加でも可能です。

今回の研究会もコロナが不確実な状況を踏まえ、Zoomによるオンラインと対面によるハイブリッド開催とします。現状ではその可能性は非常に低いと思いますが、コロナの状況によっては、オンラインのみになる可能性もあります。

発表希望の方はまずは
SIG宛(コーパス学会メーリングリストでお知らせしたメールアドレス)に
1月20日までに、件名「発表希望」で、発表の希望とタイトル(仮題でも可)
をお知らせください。

発表要旨は
  締め切り:2023年2月11日(土)
  宛先:(コーパス学会メーリングリストでお知らせしたメールアドレス)
  件名: 「SIG研究発表申し込み」
  お知らせいただく内容: 氏名・所属。発表要旨はワードの添付ファイル。
     書式はワードのデフォールト。400−600字で、参考文献については任意。


参加希望について

(1) 対面での参加希望
このグーグルフォーム
からお申し込みください。
会議室の収容人数の関係で先着順で参加可能者を決めます。参加可能な場合はメールにて返信します。
※ 対面での参加希望者は、このフォームで登録をしないと参加していただくことはできません。


(2) オンライン参加希望
このグーグルフォーム
からお申し込みください。
オンライン参加希望のご連絡をいただいた方々にはZoom会議 URLを2月半ば以降に配信します。

以上

2022年2月26日土曜日

2022/02/26研究会終了

お陰様で、ハイブリッドで開催した研究会は無事終了しました。ありがとうございました。

発表3件で3件とも興味深い研究で勉強させていただきました。参加者は対面4名、オンライン20数名で盛会でした。

次回は9月第1週か第二週の土曜日に開催予定です。その時もハイブリッドですが、対面でより多くの人に参加していただければと思います。詳細が決まり次第、本ブログと英語コーパス学会メーリングリストでお知らせいたします。

2022年1月28日金曜日

2021年度研究会  2022年2月26日(土曜日)

2021年度研究会は2022年2月26日土曜日、オンラインと対面のハイブリッドで行います。
対面は関西学院大学丸の内キャンパスの予定です。ただし、オミクロン株が感染拡大していますので、対面が不可能になる可能性もあります。その場合は本ブログと対面参加申し込みの際にお知らせいただいたメールにてお知らせします。

以下、プログラム参加申し込みのお知らせをします。

プログラム(発表タイトルをクリックすると発表要旨が別ウィンドウで開きます)
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10:00-10:10 開会

10:15-10:45 研究発表1
「現在は差別語だとされる単語が負の意味的韻律(semantic prosody)を得る過程と社会との関連についての研究 ―コーパスに支援された談話分析を用いて―」
星住弥里(北陸先端科学技術大学院大学)

10:50-11:20 研究発表2
「使役動詞 let の分詞補文に関する通時的研究」
村岡宗一郎(日本大学大学院)

11:20-11:30 休憩

11:30-12:00 研究発表3
「近代英語期の英訳聖書における進行形」
田辺春美(成蹊大学)

12:00-12:30 研究等についての意見・情報交換、来年度のSIG活動について
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◎ オンライン・対面で参加希望の方は ここで 必ず事前登録をしてください。

参加希望の方は2/18までにご登録をお願いします。

当日の12時からの「研究等についての意見・情報交換」ですが、まだまだ発表段階でない、あるいは着想のみでどうしようかというような研究や、自分の知らない書誌情報を知りたいなどの状況がありましたら、参加者に質問を投げかけて、参加者からフィードバックを得られればと思います。本SIGを立ち上げた理由はこれが大きいのです。アイデア剽窃の可能性もあり対面の方がやりやすいのですが、そのような研究の萌芽や着想がありましたら、当日で結構ですので意見交換してもらえればと思います。参加者の皆様には建設的なアドバイス等をお願いしたいと思います。

2021年11月24日水曜日

「コーパスと言語変異研究会」2021年度 研究大会開催と発表募集

「コーパスと言語変異研究会」は2021年度の研究会を以下の通り開催予定です。

日時:2022年2月26日 (土) 10:00から13:00まで
方法:Zoomによるオンラインと対面によるハイブリッド
対面の場所:関西学院大学丸の内キャンパス(予定)


募集概要(既にコーパス学会メーリングリストで配信するものと同じです)
広い意味での言語変異に関わる現象をコーパスにより調査する研究の発表を募集します。発表時間は20分、質疑応答10分です。なお、発表はオンライン参加でも可能です。

今回の研究会はコロナが収束しつつあるとはいえ、まだ不確実な状況を踏まえ、Zoomによるオンラインと対面によるハイブリッド開催とします。ただし、コロナの状況によっては、オンラインのみになる可能性もあります。

発表希望の方はまずはSIG宛(コーパス学会メーリングリストでお知らせしたメールアドレス)に12月25日までに、件名「発表希望」で、メールで仮タイトルと簡単な内容をお知らせください。

発表要旨は
  締め切り:2021年1月20日(木)
  宛先:(コーパス学会メーリングリストでお知らせしたメールアドレス)
  件名: SIG研究発表申し込み
  お知らせいただく内容: 氏名・所属。発表要旨はワードの添付ファイル。
     書式はワードのデフォールト。400−600字で、参考文献については任意。




研究会参加(オンライン・対面)希望の方には、コーパス学会メイリングリストとこのブログにて、1月末に参加申請の方法をお知らせします。
オンライン参加希望のご連絡をいただいたみなさまには、Zoom会議 URLを2月半ばに配信します。また、対面での参加を希望の方々には2022年1月末に希望のフォームのURLをお知らせします(建物のセキュリティのため、事前に申請が必要となります)。

以上

2021年2月16日火曜日

2020年度研究大会発表要旨 (2021年3月27日(土))

  発表要旨(コーパスと言語変異研究会、2020年度研究会 2021年3月27日)

1. 知覚動詞補文に出現する準動詞がもつアスペクト特性の発現時期について
                                                                        村岡 宗一郎(日本大学大学院)


 PDE において、知覚動詞は過去分詞を除いて原形不定詞と現在分詞を補文にとる。このうち、原形不定詞は完結性を表す一方で、現在分詞は非完結性を表すという(cf. 江川(19913: 333))。知覚動詞補文の準動詞について、Stewart(1976: 36)は OE から ModE における補文内部の準動詞には意味的曖昧性があると述べ、また英訳聖書を用いて分析を行った盛田(2007: 153)は準動詞間に見られる意味的差異は EModE 以降見られるという。しかし、EEBO を用いて調査を行ったところ、EModE においては(1)のような 例が確認されたが、(2)の Kirsner and Thompson(1976)によれば、PDE においてこのような例は容認されないという。


(1)a. thus Iacob the sonne of isaac sawe a ladder stand vpon the earth,    (1582. EEEO)
   b. whensoeuer wee see the church stand in neede of our helpe,    1583. EEBO)

(2)a. I saw Bill {leaning/lean} against the side of the house.    (Kirsner and Thompson(1976: 220))
   b. I saw the ladder {leaning/*lean} against the side of the house.    (ibid.)


吉良(2018: 192-193)によれば、原形不定詞補文は完結を表し、自発的移動や自発的変化が認められるという。そのため、補文主語が有性である場合には、原形不定詞と現在分詞のどちらも用いられる。しかし無生物主語の場合には自発性が認められず、原形不定詞補文は容認されない。そのため、補文主語が無生物主語の場合静止している瞬間を捉える現在分詞の選択が義務的になるという。本発表では、このような PDEでは容認されない表現が通時的にどれほど散見されるかを中心に、EEBO を用いて知覚動詞補文に出現する準動詞のアスペクト特性はEModE 以降発現し、LModE 以降確立したと主張する。


参考文献
江川泰一郎.(19913)『英文法解説 改訂三版』東京:金子書房.
吉良文孝.(2018)『ことばを彩る1 テンス・アスペクト』東京:開拓会.
Kirsner, R, S. and Thompson, S, A.(1976)‟The role of pragmatic inference in semantics: a study of sensory verb complements in English”. Glossa 10.2, pp. 200-40.
森田義彦.(2007)『欽定訳聖書の動詞研究』東京:あるむ.
Stewart, A, H.(1976)‟The Development of the Verb-Phrase Complement with Verbs of Physical Perception in English: Historical Linguistics as a Source of Deep Structures.” Journal of English Linguistics, Volume 10. 1. pp. 34-48



2. Constructions of Directive Performative Verbs in Middle English
   -With a Focus on Troilus and Criseyde, The York Plays, and The Paston Letters-
                                                                        泉類 尚貴(慶應義塾大学大学院)

中英語期(1100~1500年)は、英語史において、現代的なポライトネスが萌芽した時期として重要である。ポライトネスは、指令表現の分析をすることでその一部を明らかにできる。本発表では、指令表現のうち、特に明示的遂行文の形式に注目する。コーパスは、PPCME2ならびにHelsinki Corpusの中英語期をカバーする部分、PCEECに収録されているCelyStonerPastonの部分を利用する。加えて、発表者の構築している中英語のDrama、Chaucerのコーパスを用いる。
 これらの資料を中心に使用して、次の3点を中心に検討する。1点目は、中英語期の行為指示を表す遂行動詞の抽出である。2点目は、Brown and Gilman(1989)がShakespeareを対象にして標本調査を行った、遂行動詞と、2人称代名詞(T/Y)の構文関係について調査する。最後に、Rohdenburg(1995)が近代英語期を対象にして示唆した、動詞における補文とcoercive forceの関係性について述べる。なお、2点目と3点目の調査には、パイロット・スタディとして、ジャンル間の差異に注目するために、Troilus and Criseyde(韻文ロマンス), The Paston Letters(書簡集), The York Plays(劇)を中心に扱う予定である。


3. 言語変化は本当にSカーブか:PPCMBE2からの検証
                                                                        塚本 聡(日本大学) 


言語変化は一般にロジスティック関数のSカーブを描くといわれている(Denison 2003他)。変化の初期は当該項目の生起数は少ないが徐々に増加し、ある時期から一定の増加となり、変化の完了期には再び増加が減少し、変化が完了する。しばしば言及されるdoの変化ではSカーブを描いているように見える(Ellegård 1953)。しかし、すべての変化がこのようなSカーブを描いているわけではない。たとえばbesidesの前置詞用法についての頻度を示すLindquist (2009: 179)では1950年代に、頻度が激減し、そのままの頻度を保っている。
 本研究は、Penn Parsed Corpus of Modern British English (PPCMBE2)を使用し、語、品詞、句レベルの増減の変化の割合に着目し、言語変化の速度の特徴を明らかにすることを目的とする。具体的には、本コーパスに付与されたアノテーションのPOS tagおよびSyntactic tagに着目し、コーパスがカバーする200年間で変化が開始または終了する変化の10年単位での変化率を観察した。これらの項目を観察すると、変化の初期でもかなりの生起数の変化がみられ、Sカーブで特徴的な漸次的な変化とはならず、むしろ変化初期から生起数の急増する例がみられる。このことから、変化には一定の初速度が必要とみられることを示す。

参考文献
Denison, David. (2003) “Log(ist)ic and simplistic S-Curves,” in Hickey, Raymond ed. Motives for Language Changes. Cambridge University Press, 54-69.
Ellegård, Alvar. (1953) The Auxiliary Do: The Establishment and Regulation of Its Use in English. Stockholm: Almqvist & Wiksell.
Kroch, Anthony, Beatrice Santorini, and Ariel Diertani. (2016) The Penn Parsed Corpus of Modern British English (PPCMBE2). Department of Linguistics, University of Pennsylvania. CD-ROM, second edition, release 1 (http://www.ling.upenn.edu/ppche-release-2016/PPCMBE2-RELEASE-1).
Lindquist, Hans. (2009) Corpus Linguistics and the Description of English. Edinburgh University Press.